すごいバンド名にしたかった。のメンバーがライブ中に、THE NUGGETSの工藤わたるさんに言われた「富士山より大きい山」を見に外に出た。夜になっていて失敗に終わったというエピソードが、ファンの間で話題に。
ライブ中の突発的な冒険——その裏側
すごいバンド名にしたかった。(通称・すごバン。)は、静岡を拠点に活動するバンド。このたび、ライブ中に起きた予想外のハプニングが、ファンの心をつかんでいる。
事の発端は、THE NUGGETSのボーカル・工藤わたるさんからの一言だった。「富士山より大きい山を見に行かないか」——そう言われたメンバーたちは、ライブの最中にもかかわらず、その言葉に心を動かされた。
通常、ライブパフォーマンスの最中に会場を離れるなど考えられない。だが、すごバン。のメンバーたちは、その瞬間の衝動に従うことを選んだ。ステージを後にして、外へ飛び出したのだ。
失敗に終わったからこそ、心に残る
しかし、計画は上手くいかなかった。外に出た時には、すでに夜になっていたのだ。富士山より大きいとされたその山を、暗闇の中で見ることはできず、冒険は失敗に終わる。
ここが面白い。成功していたら、それは単なるエピソードで終わったかもしれない。だが失敗したからこそ、このストーリーには人間らしさが宿った。
ファンたちの反応を見ると、この「失敗」がむしろ愛されている。完璧なパフォーマンスよりも、ライブ中に衝動的に外に出て、夜の暗闇で目標を見失うというシーン——その一連の流れが、バンドの素顔を映し出しているからだろう。
アーティストとしての自由度と親しみやすさ
音楽シーンでは、プロフェッショナルであることが求められる。完璧なセットリスト、完璧なパフォーマンス、完璧な進行管理——これらが「プロ」の条件とされることが多い。
だが、すごバン。が示したのは、別の価値観だ。ライブの最中に工藤さんの言葉に心を動かされ、その瞬間の衝動に従う。結果として失敗に終わっても、そこに躊躇がない。
こうした姿勢は、ファンとの距離を一気に縮める。メンバーたちが「完璧なアーティスト」ではなく、「人間らしい選択をする人たち」として見えるからだ。
静岡発のバンドが示すもの
静岡を拠点とするバンドだからこそ、富士山という地域的な象徴が登場する。その土地に根ざした活動だからこそ、工藤さんの「富士山より大きい山」という言葉も、より一層の重みを持つ。
ライブは、音楽を届ける場所。だが同時に、メンバーたちの人生が交差する場所でもある。今回のエピソードは、そうした「ライブの本質」を改めて思い出させてくれる。
失敗に終わった冒険。だからこそ、ファンの心に残る。すごいバンド名にしたかった。の、素顔が垣間見えた瞬間だった。



